RAVEバルブ異常の調査と修理(清掃)

先日発生したRS125のRAVEに起きた不具合の件ですが、想像通り、バルブが開きっぱなしになっていたのが原因でした。
 
異常時のバルブ動作。

ソレノイドが閉鎖位置(ワイヤーを送り出す位置)に移動しようとするも、バルブがデポジットに阻まれて動かないため、ほんの数ミリしか動かない様子がわかります。おかげで常時RAVEが開きっぱなしに。
 
左カウルを外し、タンクを下ろし、バッテリーを外し、バッテリートレイを外し、RAVEバルブのボルト2本(ワッシャ付き)を外して状態を確認。ボルトを緩めてプラハンで叩くと、スプリングの力でピョンと浮いた。RAVEバルブが正常に閉まっていれば、こうやって浮いてくることは無いので、やっぱりそうかと慎重に引き抜く。

 
オイルが濃すぎですな・・・。カーボンも結構しっかり固着してる。

 
まずパーツクリーナーで液状のオイル・カーボンを洗い流し、さらにキャブクリーナーを大量に振りかけて数分放置。カーボンが浮いてきたところでブラシとウェスで擦る事3回。

 
綺麗になった。
棒状の部分(カバー部のシール等に刺さる部分)にグリスを塗り、板状の部分(エンジン側)に薄くモリブデングリスを塗布。
エンジン部にあてがって手で抜き差しし、変な引っかかりや渋さが無くスコスコと動くことを確認。
 
取り付けはこの向きで。

カバーはワイヤー取り付け部分が上から見える向きに、内側のバルブはワイヤーを引っかけて半回転させるので先端部の鋭角側が上になる向きに。逆に付けられない構造にすればいいんだけど(国産車だったら切り欠き付けたりUPの文字を刻印したりするよね、多分)、逆でも付いちゃうから慎重に作業。
 
全てを元に戻して、エンジンをかけてみる。

分解・修正後のソレノイドの動作。コレが正常な状態。
 
 
試運転し、全域で滑らかに加速することを確認。作業終了。