ルワンダの涙

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前から見たい、むしろ見なければ逝けないと思っていた作品。
1ヶ月ほど前にレンタルしていたんだけど、見る勇気が無くてしばらく寝かせていた。
 
下手なフィクションなんかより、ずっと悲しく激しく凄惨なものは現実。
わずか15年前。自分が平和な毎日を送っていたその日に同じ地球で現実に起きていたことと思うと、言葉がなかった。まさに悲劇。
 
 
決して万人に勧められる映像ではないけど、決して目を背けてはいけない。
DVDを止めてしまうことは簡単だけど、その日その場所に居た人たちには止められなかった。同じ人間として、同じ過ちを起こさない為に、その感情と現実を受け止めなくちゃいけない。
生きていること、両親や兄弟や親戚が元気でいること、大切な人を守ること、大切な人の亡骸を弔うことが出来ること・・・当たり前のことだけど、それがどれだけ尊い事なのか気づかざるを得ない。
 
アフリカだから起きたんじゃない。アジア人だって、欧米人だって、かつて同じようなことをしてきた。
今は、文化という服をまとい学問という帽子を被り、他人事のように眺めている私たちにだって、根底にはこういうエネルギーが潜んでるのかもしれない。普段は理性や常識や世間体で押さえ込んでいるけど、同じ事が自分の住む場所で起こらないなんて誰も約束できない。
 
そしてなにより、ルワンダの人たちよりも残酷だったのが我々を含む欧米と国連であったことは、絶対に目をそらさず忘れてはいけない現実。
 
辛く悲しく切ない映画ですが、目を背けず最後までみんなに観て欲しい。
同じ過ちを繰り返さないように・・・。