じゃる

期限の12日(延期するようだが)になり、JALの再建に関するニュースの動きが目立ちだした。
OBがゴネて再建の足を引っ張っている、という単純な絵を想像していたが、専門的な視点の解説を読むとそうでもないみたい。
 
JALの年金減額問題をちゃんと知るための基礎知識
http://allabout.co.jp/finance/gc/19800/
 
2部構成でちょっと量があるが、表面的な決定事項だけを報道するニュースだけだと誤解しやすい部分を丁寧に説明してくれている。
コレを読んで、OBの立場が決して他人事ではなくてOBにはOBの意見があることが分かってきて面白かった。単に貰えるお金が減るからダダをこねているという訳ではなく、会社で働く会社員としての権利に抵触する可能性があるから問題になっているんだね。
放漫経営でグズグズになったただの一企業に多額の税金をぶち込むのは納税者として気持ちのいい話ではないが、一方で我が身に照らして考えると(彼らの給与や年金利率の異常な高さについては容易に受け入れがたいがw)確かにそう簡単に賛同できない、すべきでない話なのかもしれないとも思う。
 
「退職金にxxxx万円払う」という条件で正規採用されたのに、いざとなって会社から「御免、経営ヤバいから出せないわww or xxx万円に減らすわww」と変更されたら、普通なら「は?」となる。企業年金を賞与でなく受け取る権利のある給与の一部の分割支給と考えると、後出しじゃんけん的に給与を減らされて人生設計狂わされれば、誰でも黙ってはいられない。現役社員と異なり、収入をコントロールすることが難しいOBなら尚更だろう。
自分の会社・自分の人生に置き換えると、あまりOBだけを責めるのは酷かもしれない。
 
まあ、正直JALには今まで数えるほどしか乗ったことないし、無くなってもANAや他の航空会社がある。今は納税者と会社員の二つの視点で、成り行きを興味深く見守るしかないか。