Windowsに緊急性の高い脆弱性

http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms08-067.mspx
 
パッと見ると、単なる部分的な不具合のようですが、Windowsに詳しい方なら分かるように「Serverサービス」の脆弱性という深刻な問題です。
 
某MLで分かりやすくまとめられた解説を拾ったので転載します。
 

先週の金曜日にリリースされたMSのセキュリティリリースについて説明します。
 
今回の脆弱性は、ファイル共有など(プロトコルは、139/TCP, 445/TCPを利用する)を行う「Server サービス」 に存在します。
 
これはどういうことかというと、「Server サービス」を動作するOS全てで非常に深刻な問題だということです。
 
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003の深刻度が「緊急」
Windows Vista, Windows Server 2008は、深刻j度は「重要」
 
この問題は、今まで公開されたMSのOS脆弱性の中でも「最も深刻」と言える問題と理解していいでしょう。
 
WindowsのFW(ファイアーウォール)および、WindowsのDefenderはこの脆弱性攻撃を防御できません。また、Anti-Virusソフトも検知することができません。また、現時点で統合型セキュリティ製品と呼ばれるベンダー製品も対応を完了しているものはありません。
 
「Server サービス」は通常上記OSをインストールすると標準で起動されるサービスです。
つまり、「共有フォルダー」を利用していなくてもこの脆弱性が存在するということです。
 
インターネット上に公開している上記サーバおよび、グローバルIPを利用する上記OSを利用するPC全てにこの問題が関係しています。
 
つまり、メーカー、ベンダーが対応できない状態でもリリースしなければならなかったという程、緊急性が高い深刻な脆弱性だということです。
 
この脆弱性を利用したExploitは公開されたのでそれを利用した攻撃が
Windows XP, Windows Server 2003
に対して既に一部で始まっています。
 
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms08-067.mspx
至急、MS08-067 のセキュリティパッチを導入してください。
 
このメールは無条件で転送利用などしていただいて結構です。

 
グローバルIPで外部に晒されているWindowsマシンは、直ちにパッチを適用したほうがよさそうです。
FWで遮断されていても、部外者が内側のLANに繋げられる環境の場合は注意が必要ですね。