VPNで拠点を繋いでWindowsファイル共有(DHCPとDNSとWINS)

DHCPで各セグメント内のIPを割り当てる構成とし、さらにDNSを連係させると大変都合が良い。これを行うため、各セグメント毎にDHCPDNSのサーバ(もしくは相当のハードウェア製品)を設置することが理想。DNSは各セグメントをゾーンとして作成し、他のセグメントのDNSサーバをセカンダリとしてお互いに繋いでいけば、一箇所のDNSで関連ネットワーク全体のTCP/IP名前解決が可能になる。
一方、WINSサーバは本社などの拠点に1台(もちろんバックアップ用のセカンダリ等は別途稼働していると仮定)あればよい。セグメントの異なるアドレスであっても、ルーティングさえきちんと設定されていれば支店のクライアントも本社のWINSサーバへアクセスできる。無論、ブロードキャストによる運用が避けられない、VPN断線時の保険をかけておきたいという状況の場合は、セグメント毎にWINSを立てて相互に情報交換させる(このへんはDNSと考え方は同じ)などの仕組みが必要となる。
まあ、どうせDNSDHCPの鯖を立てるなら一緒にWINSも入れておいていいと思う。最近のブロードバンド接続の安定性が向上してきているとはいえ、各セグメントが独立して稼働できる程度の自立性は保っておかないと「インターネット接続不具合で業務に支障が出る」という悪夢のような事態に陥る。あと、VPNの通信量も減らせるのもメリット。