VPNで拠点を繋いでWindowsファイル共有(最小限の構成の妄想)

脳内に浮かんだ事柄をざっとメモ書き。これらが全て正解かどうかは保証しない。
VPNでLAN間接続した場合、セグメントが分かれる(192.168.0.xxx と 192.168.10.xxx など)ので、何らかの仕組みを用意しないとWindowsの名前解決が成功しない。詳しい話は ここ へのリンクを張っておくとして、ここでは現在自分が必要としている範囲に限定することにする。
名前解決はマシン名とIPアドレスを解決する為にどうしても必要となる(IPアドレスベースで運用するなら不要だが、そんな状況ならWindowsファイル共有のセグメント越えなどの話で頭をひねる必要は無い)わけだが、ブラウジングに関しては状況によって不要と思える場合もありうる。たとえば、本社に1台あるファイルサーバを各支店の各マシンからアクセスできれば良いというレベルであれば、ブラウジングは不要(必須ではない、の意)となる。つまり、各支店の各マシン上からこのファイルサーバにアクセスする場合、サーバのホスト名を手打ちすればよい。ネットワークドライブで自動接続させているのであれば手で入力する必要すらなくなる。
要は、名前解決=ホスト名とIPアドレスの相互変換、ブラウジングマイコンピュータの中にマシン名を列挙・探索する仕組み、なわけで、既に相手の名前が分かっている場合はブラウジングは必須ではなくなるというわけ。
もちろん、そうなるとプリンタなどの列挙もできなくなる訳だが、WAN越しにプリンターを探す(ブラウジングする)という機会がそんな頻繁に発生するとも思えない。早い話、ファイルサーバ(もしくは専用のプリントサーバ)から一元的にネットワークプリンタ機能を提供すれば、ほぼ同等のことが可能になる(そのプリントサーバのホスト名orIPが分かっていれば、そこを経由してプリントできる。もちろん、ファイルサーバやプリントサーバは各拠点毎にあるのが基本)。
そういったわけで、極小規模のLAN間接続を行う場合は以下の順で作業をすすめていけばよさそう。

  1. VPNによりネットワークを接続する
  2. 各マシン、もしくはルータのIPルーティングを設定し、相互の通信が行える状態にする
  3. 名前解決の為のWINS及びDNSを設定、稼働させる【ここまでは必須】
  4. ブラウジングさせる必要がある場合はセグメント毎、ワークグループ(ドメイン)毎にWindowsServer製品でPDCを立ててブラウズリストの交換を行えるようにする