VPNで拠点を繋いでWindowsファイル共有(Windowsブラウジング)

セグメントを越えてWindowsのファイル共有(ブラウジング)をスムーズに使用するためには、以下の選択がある(ここではWindowsドメイン認証等は考慮せず、純粋にブラウジングに必要な機能のみを見ている)。

手法1・・・全PCを一つのワークグループ(ドメイン)にまとめる
何処か1箇所にWINSサーバーを立て、全PCにそのWINSを参照させる。ワークグループが同じなので、PDCのDMBやセグメント毎のLMBが上手にデータを受け渡しし、別拠点のPCもブラウジングできるようになる。
これを実現するため、何処か1箇所の拠点にPDCやWINSを常駐させて全拠点が参照できるような設定が必要。

手法2・・・ワークグループを拠点毎に分ける
各拠点のワークグループにNTドメインPDC)を設置し、ワークグループ(ドメイン)毎にDMBを稼働させる。あとは手法1と同じく、同じWINSサーバを経由してDMB同士にワークグループ毎の情報を交換させ、セグメント越えの別ワークグループ(ドメイン)の参照を可能とする。

詳細な理由や設定は書籍(アンドキュメンテッドMicrosoftネットワーク等)やWeb上の情報を参照。
普通の企業が複数拠点をVPN接続する場合、本社等にWINSサーバを立てるのは必須として、その規模に応じて各拠点を別ドメインにして管理する等の工夫が必要となる。またいずれにせよ全体を把握する専任の管理者が必須だが、拠点毎に電話やメール程度の指示で的確な操作・設定ができるパワーユーザーが確保できると理想的。VNCリモートデスクトップなどのバックドアを仕込んで本社から集中管理する体制ができるようにしておくと、各拠点の負担が減らせるかもしれない…。
もちろん、各主要サーバ・回線がダウンすると拠点間通信が不能となるので、用途や重要度に応じてサーバ・機器・回線の冗長化などの障害対策は必要となる。