apeエンジン到着

開梱した図

ape50エンジンが到着。私が会社に行っている間だったので、家族が代理で受け取りました。が、輸送中に荷物にオイルの滲みが発見され、大きめの段ボールとエアクッションで追加梱包されて届いたとのこと。
実は過去に予備用エンジンを落札した際、輸送中にエンジンを破損した経験があります。クランクケースカバーを外した状態のエンジンが新聞紙の緩衝材wと一緒に段ボールに入っていたのですが、フライホイルが下になった状態だったため落下か積載作業中にクランク軸を軸方向に強打。クランクは破断、クランクケース自体もばっきり割れた状態になっていました。この時は必要としていた部品が生き残っていたのでなんとか我慢できたのですけどね。
そんな経験があったので、「梱包されたエンジンの荷物に外部から視認できるようなオイル漏れがある」→「かなり深刻なオイル漏れ」→「エンジン破損」という最悪のシナリオが脳裏に浮かびました。
帰宅後早速確認したんですが、当然外見だけでは状態が分かりません。そこで輸送事故補償が無くなるのを覚悟で梱包を解いたところ、以下のような状態であることが判明しました。

  1. 緩衝材が一切無い・・・・・・問題外です。これは梱包とはいいません。輸送中の破損を防ぐ手だてを全く講じておらず、無事に届いたのは奇跡と言っても過言ではないでしょう。落札者である私だけでなく、運送会社の方々、強いてはこの荷物と隣り合わせにトラックに積まれた無関係な他人に対しても大変な無礼なのではないでしょうか。
  2. オイルを抜かない状態で発送・・・・・・輸送する時に液体を抜くのは常識、マナーです。コップに水を注いで段ボール箱に入れ、そのまま発送するようなものです。
  3. 吸排気口、ブリーザ口などが一切処置されていない・・・・・・保管中は当然として、輸送時もエンジン内部へゴミなどの出入りが無いようにシール(ガムテープか何かを張るだけでOK)するのは当たり前です。これをしていないと、エンジンの使用目的によっては完全にバラして内部のチェック&清掃をする必要が………。

エンジン外周を目視でチェックしたレベルでは、大きなダメージは無いように見えるのが唯一の救いです。ただし緩衝材が無い状態だったことを考えると、輸送中の衝撃その他でクランクケース、ギアシャフトなどに歪みが生じている可能性が高く、全く信頼性の無い状態であることは間違いありません。当初は腰下をばらさずそのまま車体に積もうと思っていましたが、一回分解・整備する手間が必要となりそうです。
段ボールのオイル染みは、破損箇所からの漏出ではなく輸送中の転倒や傾斜によってブリーザ口からオイルが流れ出たのが原因と思われます。
ちなみに今回の取引は、ごく一般的にオークション取引で行われている「振込確認後の発送」でした。私が送金して相手が入金を確認してから発送しているわけです。発送の時点でこのエンジンは100%私の所有物となっていた、というのは言い過ぎでしょうか?2万円を超える(四捨五入すれば3万円)他人の物を、破損してもおかしくない危険にさらすなど、はっきり言って言語同断です。「過去にエンジン破損を経験していること」を出品者に知らせていたにも関わらず、こういう結果になってしまったのは大変残念です。
なお、出品者の方の入札妨害等に繋がらないよう、該当オークションや出品者が特定できるようなリンク等は一切貼りませんし、情報提供要求等の問い合わせを頂いた場合も慎重に対応させて頂きます。