宅急便や運送会社を利用するときの心構え(経験者は語る)

私も昔、運送会社でバイトしてた時がありました。複数の会社、複数の部署で集配や仕分けをやりました。
正直に言いますが、壊れ物表示だろうが何だろうが、軽い荷物は投げられる可能性大です。重い荷物もゴットン!と置かれる事があります。みんな梱包されているので、1つ1つ中身をチェックすることは無理ですし、持ってみないと重量が分からない(小さいのに重い機械部品、大きいのに軽い衣類や生花など、作業員は意表を突かれてイラッとする)事もあり、結構勢いに任せて扱われてしまいます。一日何十個、部署によっては何百個を超える荷物がリレー式に移動していくのですから、手荒な作業員がワイルドに扱ってしまう事もゼロではないのです。
割れ物注意、天地無用のシールは集配担当者レベルでは効果がありますが、物流センターや仕分けセンターなどでは無視されてしまう可能性もゼロではないことを覚えておいてください。疲れ切ったバイト作業員が、やたらと重い荷物を舌打ちまじりで投げるようにベルトコンベアに乗せたり、引きずりながらコンテナに押し込んだり・・・(東京の某センターで作業中、実際に目撃しました)。
さすがにガラス物やビン類の扱いは特別ですので、本当に壊れやすい物は「壊れやすそうアピール」として中が透ける素材で梱包するのも手です(そういう荷物は、みんなちゃんと両手で抱えて恐る恐る運びますし、仕分けルートが別途用意されている事もありますから)。お酒のビンは、箱入りよりビニールで簡易梱包したもの(店頭で2本セットになって売っているような状態)の方が大事に扱ってもらえます。また、絶対に横倒しにしてもらいたくないものは、横倒しにできない(しにくい)形の容器に入れたり頂部に手提げハンドルを付ける(作業員は一番持ちやすい持ち方をしますから)などの工夫をすると吉ですね。
厳しいノルマに追われながらも誠意ある対応をしてくれる正社員の方々が気の毒に思えてきますが、少なくとも私が知る限り、背後にはそういう実態がありました(私自身はそんな現場のショックもあって長続きしませんでしたが)。集配を担当する正社員の方々の背後に、日当で動く仕分け作業員達がうごめいていることを忘れず、宅配利用時は自衛的な梱包を心がけるようにしましょう。
※改めて言うのもアレですが、手荒な作業員はごく少数です。大部分の方は真面目に作業して下さってます。
 
ちなみに、引っ越しの場合は別です。私が知る限り(過去に3社で引っ越し作業員を経験しました)引っ越し作業では荷物の梱包・運搬をどのチームがやったかが直ぐ分かりますし、責任者が常に近くにいますからみんなマジメに仕事してます。また、トラブルもその場にいる責任者がきちんとルールに従って対応します。そういう背景もあって、作業員は適度な緊張感と安心感をもっており、常軌を逸した行動は少ないと感じました。