自動車屋がエコを唱えることの違和感

暑くなってまいりました。1000cc以上のデカイエンジン積んでムダに広い空間をエアコンでキンキンに冷やしているであろうワゴン車に一人だけ乗って走っている車を見てると、もうダメだこの国、なんて気分になります。
その誰も見てない後部座席の液晶テレビのムダな電力が、今も地球を蝕んでいるんだけど、この手の車のオーナーは全然気付いてないんだろーな、と思う今日この頃、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
 
 
つーか。
エコカー減税とか、エコポイントとか、どこまで人を馬鹿にしているのかと腹立たしいんだが。
本当にエコの思考をすれば、税金投入して(量が減っているとはいえ)排ガスを出す車を沢山売るより、各地方の路線バスの運賃を下げ、公共交通機関で移動する人を増やす為に使った方が絶対にいいと思う。
テレビ買ってエコに貢献した気分になってんじゃねぇぞ。そのテレビの部品を作るために、どれだけの工場が動き、何台のトラックが走り、どれだけの化石燃料が使われたのやら。
 
買い物をすることがエコじゃない。賢く生き、賢く消費することがエコなんだと思うんだけど。
違う?
 
 
 
と、環境破壊バイクの異名を持つRS125に乗る者が言ってみるテスツ。
 
 
某自転車乗りの方のブログを読んでいて、「国産の自転車(スポーツバイク)が少なすぎる」っていう指摘に強く同感。パナソニックブリジストンなどといったメーカーが一般向けの自転車市場を圧倒してますが、スポーツバイクの市場は圧倒的に海外メーカーな訳ですよ。
高性能なバイク(モーターサイクル)を次々と生み出す、ホンダやヤマハカワサキ。ちょっと本気になればスゲー自転車作れると思うんだけどな。カーボンフレームとか、パーツの軽量化とか、細かいギアシステムとか、基礎技術はどのメーカーも持ってると思う。
生産台数が落ちたという国内自動車メーカーもそう。トヨタや日産は、自社製(OEMじゃダメ)の通勤用スポーツサイクルを車のショールームに置くぐらいの意気込みを示すことはできないのかな。
 
でも多分儲からないから、どこも作らないんだろうね。
 
 
エコだ何だと声高に叫ぶ割に、行政もメーカーも、そしてそれに乗っかる消費者も、みんな自分の損得しか考えてないんだ。僅かなキャッシュバックを受け取る為にまだ使える家電を投げ捨てるようなエコって、なんか間違ってるような気がしません?
しかもその減税だポイントだと扱われている数字は、みんな自分たちの血税。今の自民党じゃないけど「その金の出所はどこなんだよ」と言いたい。結局、自分の払った税金を(使い道を限定した形で)恩着せがましく返してもらってるだけなんじゃないのかな?せっかく収めた税金が、教育・医療・福祉などの公共サービスに還元されずに戻ってくるなんて、どこまで馬鹿にされてるんだろう。
税金を上手く使って最大の効果を生むのが行政の仕事だろうに。税金はそのために納めてるんだ。
しかも「特定の買い物をしない人間には還元しない」ってシステムって、どこまで業界とズブズブなんだよ・・・。
 
日本人はもっと考える葦になるべきだ。
もしくはこういう事を考えられないくらいに洗脳されて北朝鮮のようになれば、幸せになれるのだろうか?