宮崎県知事選挙の賛否両論

そのまんま東氏が無事当選(っつーか確定早杉w)しまして。
 
以前にも書いたように、私は今回の立候補者の中から東氏を支持し、彼に投票した訳ですけれども、いわゆるタレント政治家というものには(過去の前例を鑑みても)正直良いイメージはもっていません。
ですが、前知事がらみの利権構造による汚さを目にした直後だっただけに、私をはじめ多くの県民が「しがらみ」のない選択をしたのは自然な流れだったのだろうと思います。
 
といいますか、他の候補者の声(主張や政策目標など)が全然届いてきませんでした。支援政党分離で支援がイマイチだったとかいう話ですが、政党としてや団体としてではなく、一人の候補者として本気で勝利したい、県知事になりたいという思いがあるなら草の根活動の東氏と同じ手法で戦えば良い話なわけで(しかも手持ちの人員や資金も、少なくとも東氏よりはあったでしょうし)、結局本気じゃなかったのかと思われても弁解できないでしょうね。
 
過去にキズもある東氏が、この泥沼まっただ中の宮崎県政の中を泳ぎ切れるかは分かりません。
でも今回の選挙の一番の成果は、大きな差をつけて彼が勝利し、ぬくぬくと好き放題を繰り返してきた連中に危機感を持たせることができた事だと思います。
 
 
あと、「東とかwwありえねぇwww」などと草を生やして選挙にすら行かなかった連中が結果について文句を言うのはみっともないですね。結果的に言えば、棄権票や白票は優勢候補の後押しにしかならないわけですから(票の全体数が減るわけだから、無効票が増えるほど少ない票数で勝利できる)、自分の行動の結果や選挙の仕組みという民主主義の基本すら知らない事を丸出しにして、無様に踊っているだけにしか見えません。
 
与えられた選択肢から選ぶのが選挙です。自分にぴったりの候補者がおらず、それでも独自の理想と結果を臨むなら、その意見を掲げて立候補して実現するか民主主義でない所へ移住して頂くしかないのです。
ある特定の候補者の政策がイヤという人は、自分の意見に近い候補者へ票を入れればよい。誰に入れれば良いのか分からないなら消去法でもいいんです。この人には入れたくない、だから反対勢力であるこの人に票を入れる、という投票だったとしても明確な「意見を持った一票」なんですから。
 
 
それから、県外からも色々面白がられて「宮崎オワタw」的なコメントが多く見られます。
そういった方々は、自分たちの住む都道府県での前回の知事挙に行ったのかどうか、そして誰に票を入れたのかを思い出し、その時当選した知事が今何をしているのかを調べてみた方が良いですね。
そうしないと、いずれ自分たちの住む都道府県が「○○オワタw」と言われるのですから。
 
 
最後に一つ。
宮崎県民は、タレント知事を誕生させた事の善し悪しより、これだけ騒ぎ立てられた選挙でも投票率60%台だった事を深く考えるべきだと思います。ほんとに。