キタコのape50用ボアアップキット82ccについて

75ccシリンダが寿命を迎えてからキタコの82ccシリンダ&ピストンを使用してきましたが、何度新品に交換しても(既にSPLシリンダ3代目、ピストンは4代目)、機関運転時のカタカタという打音が消えません。
クランクやクランクケースの歪みなどを疑って腰下も(ミッション部の一部を除いて)全て新調してもかわらず。
どうもシリンダ自体の設計というか、キタコの82ccキットは打音がするものだ、と考えるしかない感じです。
で、ずっと気になってたんですが、なんでキタコだけが82ccという半端なサイズなんでしょうか。他社では大抵80ccとキリのいい数字ですよね(内径自体も80ccの方がキリがよく加工もしやすい気がする)。
手元の計算器で計算したところ、80ccと82ccでは、ピストン内径に0.66ミリ程度の差しかないんです。もしかすると、キタコの82ccキットは82ccのシリンダ(内径54.16ミリ)に80ccのシリンダ(内径53.50ミリ)を使用しているんじゃないかと。そしてその差がピストンの首振りなどの原因となって打音が出ているんじゃないかと。
この数字は概算で正確なものではないし、メーカーさんなどへの公式な問い合わせなどもしていないタダの妄想ですが、何度新品にしても打音が消えない(新品交換直後の慣らしアイドリングでカタカタ言ってるw)のは設計上の仕様だと思えてしかたがないんですね。
で、ちょうどDaytonaさんの80ccキットが出ていたので、シリンダを80ccにして、ピストンとヘッドをキタコのSPLにしてみるという、無謀かつアホな実験を思い立った訳です。
実際にモノが届いたら、それぞれのサイズをノギスで実測してみようと思ってます。

つか、やっぱ今時のボアアップの常識は100オーバーですかorz
50ccマフラーとの互換性があるならやぶさかではないんですが、100用のマフラーを買ったらそれだけで3万〜4万するじゃないですかー!(ヨシムラ教信者なので)
トルクで引っ張れる大排気量も面白そうですが、私はあえて80cc前後での限界をさぐってみることにします。


追記。
キットが到着したのでピストンを合わせてみる。

やっぱりサイズが微妙に違ってました(当たりまえ)。
デイトナさんとキタコさんのピストンを見比べていたところ、ピストンピンの位置とピストン上面の距離はそれほど違わない感じ(キタコさんの方は中央が盛り上がっていて圧縮比が高いという違いはあるケド)。
あわよくば、デイトナさんのシリンダとピストン、キタコさんのSPLヘッドという組み合わせができるかもしれない。まあ、昔のキタコヘッド(ノーマルベース)が倉庫にあるので、粘土でクリアランス見ながら色々組み合わせを見てみるつもり。