「はつしょう」って読んだやつ、廊下で正座。

最近(っていうか私が学生時代の頃から耳にしていて、そのたびに大変むかついていた)はTVのCMなどでも「はつしょう」などと読まれてますが、どう考えてもおかしいでしょ、コレ。
漢字に音読み・訓読みがあることは皆さんご存知だと思いますが、それらにはどちらを使うかのルール、というか暗黙の法則が存在しています。
じゃあ、船が港を出て行く「出港」をなんと読みますか?たいていの人は「しゅっこう」と読めると思います。これは「出」が持つ「で(る)、いで(る)、しゅつ」などの読み方と、「港」が持つ「みなと、こう」などの読み方を、脳内で適切に選択してつないでいるからちゃんと読めるわけです。「でみなと」とは読まないし、もちろん「しゅつみなと」「でこう」などとも読みません。基本的には「ひとつながりの熟語は音読みか訓読みで通して読む」んですね。
これを踏まえて「初商」をみてみましょう。「初」を「しょ」と読むなら「商」は「しょう」でいいんですが、「初」を「はつ」と読むなら「商」は「あきない」と読むべきです。つまり、「初商」は「はつあきない」と読むのが正しい日本語の読み方なんです。たぶん送り仮名がない(初商い、と書いていない)から「はつしょう」などというフザケた読み方が発生したのだろうとは思いますが・・・。「商」を「しょう」と読みたいなら「しょしょう」と読んでください。「はつしょう」よりも"いくらかは"正しい読み方だろうと思いますw
この内容に疑問を持たれた方は、お手持ちのパソコンで「はつあきない」「はつしょう」で漢字変換してみてください。デフォルトの状態(あなたが乱れた日本語を変換しているニセ日本人でなければ)「初商い」「初賞」などと表示されるはずです。「はつしょう」で「初商」と表示させるためには、商を捻り出すために変換キーを数回たたく必要があります。っていうか、熟語が第一候補で出てこない時点で「あ、この読み方は間違ってるな」って気づきますよね、フツー・・・。
さすがにNHKでは少ないようですが(ちゃんと「はつあきない」って読んでるアナウンサーが大多数)、民放やCMは腐りきってますね。NHKアナと違う時点で疑問を感じろよ、馬鹿共がっ!
ってか、大企業でも間違ってるのが悲しい。気づいて指摘する(できる)人間はいねーのかよ。最近は時代のスピードが上がり、年齢が高い人と偉い(正しい)人がイコールでなくなっていることも原因なんでしょうね。年齢を重ねた人がおかしい、と思ってもそれを後輩に示せない場面が増えているようです。そうして、未熟な2,30代の間違った意見がいつの間にか常識になってしまっていく。
あなたの会社のパソコンも使えないオヤジのほうが、長い時間を生き、もっと苦しい時代を知り、あなたよりの知らない知識(難しい漢字の読み方とか、冠婚葬祭などの社会常識とか)をもっていることをお忘れなく。
多分、これを読むあなたの両親なら「初商」を「はつしょう」と読む失態を見せないとは思います。
読めなかったら親子でもう一度国語の勉強やり直し。