スポーツ後進国

某メルマガで紹介されていて、その内容に共感したので転載。
長野五輪の金メダリスト、清水宏保さんのコラム。
 http://www.asahi.com/olympics/columns/from_vancouver/TKY201002230298.html
 
ページ右帯の「メダル獲得ランキング」のリストとコラムのタイトルの組合せがなんとも言えないw
 
しつこいほどに毎朝毎晩目にするオリンピック関係の番組や報道。
このコラムの中の指摘は、見てる側はみんな少なからず感じたり思ったりしていたんじゃないかと思う。当然報道はスポンサー様がいらっしゃるのでこんな事をオリンピック中継で触れるなんてことは絶対ないだろうけど。
 
まるで日本全国民から選抜されてメダル獲得が義務のような煽られ方をされるけど、そのオリンピックに至る過程やその後のバックアップはきちんとなされているんだろうか。
 
みんなが薄々思ってた「バンクーバー五輪では、JOCの役員、メンバーが大挙して現地入りしている。予算は限られている。そのため、選手を手塩にかけて育てたコーチや、トレーナーがはじき出され、選手に快適な環境を提供できていない。お金の使い方が逆だろう。」という指摘が気持ちいい。
今は通信技術が十分発達してるから、役員などの現場・実働部隊でない人間は現地入りする必要ないように思うんだけどね。役員一人の運賃の為に、選手サポートのスタッフや予備の機材などが削られていたりしているのだとしたら、そりゃ違うんじゃないかと。
 
全体的に、スポーツを特殊技能ではなく娯楽の延長のように考えているように感じる。オリンピックで金メダルを取るってことは世界レベルで表彰されるに値する技能を持っているって事なのに、日本に帰国したメダリスト達が十分に支援・評価されているようには思えないんだよなぁ。
モータースポーツ等の(日本において)マイナーな扱いをされている分野に目を向ければ、その傾向はもっとはっきり見えるよね。