KB927489

会社にWSUSを導入したので社内のパソコンを一斉アップデートした。
以前から、各マシンによって(というか使用者によって)更新状態がまちまちで、セキュリティ上非常に重要な更新すら導入されていないマシンがあって気になっていた。そこでADのグループポリシー変更して全てのマシンで自動的に更新が行われる様にし、適用する更新を制御するためにWSUSを導入したという経緯。
 
週末土日に主要な更新(時間が掛かる更新など)を行い一安心していたところ、休み明けになってAdobe系のソフトでMSゴシックやMS明朝が使えなくなっているとのトラブル報告が。
というか、Windowsで表示される文字が全体的におかしい(主にサイズが)。
 
慌てて調べていたら、表題の更新が悪さをしていることが判明。
いままで慣れ親しんだMS系フォントをごっそり変更してしまう上に、Adobe系ソフトやWeb系ソフトの表示不具合を引き起こすらしい(しかもこれらメジャーソフトで不具合が起こる可能性があるなんて、Microsoftからのドキュメントには一言も書かれていない)。
うちの会社ではDTPも扱っているので、過去にイラレで作成したデータが軒並み文字化けするという、背筋が凍る様な状況であることが判明。文字通り血の気が引いた。
 
この更新、WSUSからの自動削除指示が使えないので、急遽アンインストール用のバッチファイルを作成。取り急ぎ環境復旧が必要なマシンで同更新のアンインストールを実施。
AIの10でちゃんとMS系フォントが扱えることを確認。よかったよかった・・・。
 
WSUS導入してない環境には関係ないみたいですが、DTP関連の仕事をされている方は要注意ですお。
 
参考までにアンインストール用のバッチファイル。

pause フォントパッチの解除を行います(実行と同時に自動で再起動します)
C:\WINDOWS\$NtUninstallKB927489$\spuninst\spuninst.exe /u

システムフォルダ(C:\Windows\の部分)は環境によって適宜修正。%Windir%で書いてもおk。
プログラムの追加と削除からもアンインスコできるらしいが、見にくくて探すの面倒だし、消す更新を間違えると厄介な事に。なので、手打ちでの作業がオヌヌメ
 
※追記
AD導入環境なら、スタートアップスクリプト(ログオンスクリプト)に

%Windir%\$NtUninstallKB927489$\spuninst\spuninst.exe /quiet /norestart

を入れておけば、ユーザーの操作を一切必要とせず、再起動も強制せず(ただし再起動しないと修正は適用完了しないが)、画面上に何も出さずにアンインストール処理を実行できる。というか、出来た。実験済み。
アンインストールが完了するとNtUninstallKB927489のフォルダ自体が消滅するので、既に除去済みのマシンで上記スクリプトが走っても実害は無い。