国民投票法案採決に抗議の声相次ぐ…朝日新聞

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/956709.html
痛いニュースはネタとして面白がるには大変いいサイトなんですが、政治的な話題になると危なっかしいですね。なにせ特定スレでの論議を始めから片方に荷担した視点で取り上げるわけですから。これって世論操作の基本的手法ですよね・・・。

国民投票法案について、私はこの朝日新聞の視点に近い見方をしています。つまり、この痛いニュースの編集者と逆の視点。
国民投票が民主主義でないなら……という発言がありますが、その国民投票が「与党の思惑に沿いやすいように味付けをされている」のが問題なのであって、国民投票イカンということは誰も言ってない。ニュースを見ず、新聞も読まず、政治的な話に耳を貸さず、当然投票にも行かない(というか、よく分からないので行けない)という人たちの存在が問題なんですよね。
 
よく勘違いされますが、「無理解・無関心・無知の層まで改憲反対にカウントしてしまう」というは誤りです。投票されなかった票は、結果的には「有効投票総数で過半数を超えたほうの意見を無条件で支持している」っていう事になる。つまり、「投票されない票が多ければ多いほど、この投票で賛成を勝ち取るハードルが下がる」んですよ。この意味が分かっているのでしょうか?
 
与党は、「総有権者過半数」という設定では、自分たちがやりたい事(憲法9条の改正、ぶっちゃけ戦争が死体したいって事)が実現できないと分かっているから、無理矢理「有効投票総数の過半数」って事にしたわけでしょ。
憲法の改正というは、数年で入れ替わる首長選挙や選択が誤っていたと分かれば解任できる議員選挙などとは違うんです。一回変えてしまったら、おそらく与党が入れ替わるような政治的な大逆転が起きない限り戻せない、事実上の片道通行なんです。
憲法の変化は、この国の全ての法律、全ての論理、全てのルール、全ての常識を変えるものです。そんな大事なことを行う投票が、こんなザルでいいのでしょうかね。
 
一方で、「今の日本は憲法を変えるべき。「有効投票総数の過半数」でないと憲法は変えられない、だからこの決定でよいのだ」という話もありますが、そういう都合良く洗脳された方々には大きな声で問いたい。憲法の下で生きる全ての国民の過半数の賛成がないのに憲法改正が行われる事自体が、民主主義としておかしいでしょう」と。
本当に必要であるなら、国民の過半数が納得できるような説明・告知をすればいいんです(というか、それは当然必要な事)。そのうえで国民投票をすれば民主主義的な憲法改正ができるわけですから。それをしないで国民投票の仕組みをいじくり回すような事をしているのは、つまり「国民の過半数から賛同を得られないことを推し進めたい」っていう事だとしか思えないのですが・・・これのどこが民主主義なんですかね?