スパム対策:経緯

仕事でもプライベートでもcgi等で掲示板を立ち上げる事が結構あり、その多くの場合フリーのcgiを使用するわけですが、このフリーcgi掲示板の最大の欠点が「半自動的広告スパムの温床になっている」という点です。
実際に有名所のフリーcgiを自分で設置して運営したり、レンタル型掲示板を借りている方もいると思いますが、こうしたいわゆる「よく知られたタイプの掲示板」は、スパム業者側から見ると口を開けてエサを待っているひな鳥宜しく、いいカモにしか見えていないはずです。
 
共通のソースをカスタマイズして(部分的な文字や各種色等を変更して)使用する掲示板は、一見それぞれ独自色が強いように見えますが、基本的なインターフェースは共通のはずです。画面上では違って見えても、htmlソースのレベルで見るとテンプレートの固まりでしかないのです。
これは、普通に使う一般利用者側にとって(操作方法が統一されていて)便利なのですが、スパム業者的にも「特定のタイプの掲示板に法則に従って(投稿インターフェースを再現して)データを送れば、短時間に大量の投稿が可能になる」という便利な仕様、というわけです。
おそらく業者側が持っているターゲットリストには、掲示板のURL、そのタイプ、更新頻度やメンテの有無などの情報が含まれていると思われます。同じタイプの掲示板らに対して同じ投稿データを次々に送りつければ、自動的に登録されて一番上に表示される・・・。まさに業者の思うツボです。
 
正直、私も某所からダウンロードしたcgi掲示板を運営していましたが、何らかのきっかけでurlが洩れたのでしょう。ある時期から大量のスパムを投稿されるようになりました。
この類の掲示板の欠点は、いわゆる著作権者表示を削除できないというもので、これはスパム業者にとって「同じタイプの掲示板探し」のいいきっかけを与えてしまう最悪のもの。乗り換えるにしても、他のものも一長一短。結構試行錯誤しましたが、借り物には限界があることを悟らされました。
 
そこで、元々持っていた貧弱なperlの知識を使って掲示板を色々カスタマイズし始めました。
要は、通常の書き込みは通常通り受け付けて(ユーザーに対する負担は最小限にして)、機械的・通り魔的スパム投稿をシャットアウトしようというものです。