ちょっとまじめな話

http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/#MSWatch
中村さんの2005/01/28のMSWatch読んで驚きました。
日本政府は随分前から電子政府の構築をやっているとは聞いていましたし、セキュリティに問題が存在する指摘が大きく取り上げられたことも(随分昔ですが)覚えてます。
が、それからかなり(中村さんの日記によれば3年近く)経っているのに、未だに初歩的な問題が解決できてない。確かに一般のサイトでは多少の警告は無視!みたいな風潮があるのは確かですし、実際に電子政府のシステムを構築しているのはある意味(良くも悪くも)そういった通念、慣例に慣れたベテランの技術者・SEかもしれません。
が、今作ろうとしているのは「電子政府」です。国に属して生活する全ての人間が信頼すべきシステムなんです。政府(公的機関)の信頼性が失われたら、身の回りの全ての情報が価値を失うといっても過言ではないでしょう(事実上、誰も情報の信頼性や責任の所在を証明できないから)。
極端な話、公的機関を利用せずにある個人が本人であることを社会的に証明するのは(不可能ではないでしょうけど)非常に困難です。そういう「生活の基盤」であることを、関係者は肝に銘じて欲しいですよね・・・。

昔の核施設みたいに(今も?)、詳しい人間ほど近づかず、知らない人間が犠牲になる。そんな時代錯誤なシステムにならないことを望みます。