我慢できませんですた

慎重に組立中のapeエンジン

文化の日の前日の夜、布団の中でイロイロ考えた結果、今日文化の日に1日がかりでapeのエンジンを修理しようと決断。
こういう決断をした日の朝に限って、いつもよりも早く目が覚めてしまうモノで、起きて飯食ったりしてみる。
その後、車でエンジンオイル2本とかウエスとかパーツクリーナーなどの物資を購入。
予定の10時になったので車庫へ行ってバイクを道路に引っ張り出し、レーシングスタンドをかけてエンジンを下ろし始める。エンジンオイルを抜くと、ああ、思った通りに金属粉が・・・。大体問題箇所の予想が付いた。
フレームだけになったapeを車庫へ戻し、エキパイを車庫天井に吊り、廃油を処理し、エンジンを縁側へ。ここで衣装チェンジ。HONDAワークス似のつなぎを着用して作業に取りかかる。
ヘッドを開け(カムに線状のキズ発見)、シリンダーを抜き(またも線状のキズ発見)、サイドカバーを開け(大量の金属粉がドロドロ)、クラッチ周りばらしてフライホイル抜いて腰下分割。問題のクランクシャフトを取り出すと、思った通りガタガタ。コンロッド大端部のメタルがかなり削れちゃってる感じ。クランクシャフト右端のオイルピースが固着していたり、オイルストレーナが糸くずのような繊維質の物質で目詰まりしていたりと、クランクシャフト周辺の潤滑不足の予感。とにかくクランクは死んでいるので予備と交換することに決定。ここで12時過ぎていることに気付いて昼食。
1時過ぎたところで作業再開。全パーツを可能な限り分解してパーツクリーナーで洗浄、一つ一つ摩耗状態を確認していく。幸い致命的だったのはクランクだけだったようで、他はなんとか流用可能と判断。組立を開始する。
一つ一つ、組み付け直前にパーツクリーナーで再度洗浄、組み付けてエンジンオイルを塗布するという慎重な作業で時間を食う。結局フレームに載せられる状態になったのが4時過ぎ。慌ててフレームに載せる準備を始める。チェーン張ったりクラッチ調整が終わる頃には、既に照明が必要な状態になってしまっていて焦る。速攻で稼働状態に調整し、エンジンを始動、各部オイル漏れや異音が無いことを確認し、数分アイドリングさせて各チェックを済ませて完了。気付いたら6時回ってるし背中痛いし。

今回の教訓は、「エンジン内部の組立時に軍手を使わない」「同じく組立時に糸くずの出るウエスを使わない」「異音がしたら無理して走らない」「オイル交換時はストレーナの確認もちゃんとする(ガスケット代をケチると痛い目を見る)」といった感じ。エンジン内部を触る時に軍手を付けないことには賛否両論ありそうですが、とにかく糸くずをエンジン内に残さないことが重要。というか、オイル塗布したりする作業の関係もあって、やっぱり素手が一番。そりゃあ、あちこちケガもします。でも部品表面の僅かな金属粉や、ベアリングなどの潤滑状態などは素手でないとわかりません。サービスマニュアルの写真も、よく見ると素手だし。やっぱ素手だ。軍手はフレーム周りやチェーン触る時くらいですかね・・・。

結局、ほぼ一日かけて中腰でエンジンいじってたので、腰から背中の筋肉がバリバリに。色んなパーツを触り、いろんなエッジに触れた両手の指は傷だらけ。左手の薬指は出血(すぐに舐めて止血。エンジンオイルと血が混ざると妙に甘く感じるのは気のせいか)。休日なのに、普段会社で働いた時より体が疲れましたとさ(笑)